電影有声

『歩いても 歩いても』

『歩いても 歩いても』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 家族の絆をテーマにした物語。 家族だからといって、みんなが仲良しこよしでいられるはずもなく、むしろ家族だからこそ面倒くさくてイヤなことが多い。そういうものも含めて家族なのだということを気づか…

『白夜の大岩壁に挑む~クライマー 山野井夫妻~』

白夜の大岩壁に挑む~クライマー 山野井夫妻~ [DVD]出版社/メーカー: NHKエンタープライズ発売日: 2008/05/23メディア: DVD購入: 4人 クリック: 22回この商品を含むブログ (9件) を見る2007年11月、NHK BS-hiで放送された番組のDVD。やっと見られました。嬉し…

-パレスチナ1948-NAKBA

-パレスチナ1948-NAKBA(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 21世紀に入り、9.11を境に、「テロとの戦い」が叫ばれ、アラブの民、イスラムの民に向けて偏見のまなざしがふりかかる。中東問題の背景を追求する視線は、か細いものになってきた。マスメディアの衰退も…

『ぐるりのこと。』

『ぐるりのこと。』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 「お、動いた!」小さくふくらんだお腹に手を当て、翔子は夫のカナオとともに、子を身籠った幸せを噛みしめていた。しかし、そんなどこにでもいるふたりを突如として襲う悲劇──初めての子供の死をきっかけに…

『胡同の理髪師』

『胡同の理髪師』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ オリンピックを控え、再開発の進む北京。「胡同(フートン)」とは北京の伝統的な街並みに見られる路地のこと。かつては街のいたるところに見られたこの迷路のような路地は、これまた伝統的形態の家屋である四…

『いのちの食べかた』

『いのちの食べかた』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 普段我々が口にしている食べ物が、どのようにして「作られて」いるのかを、映像のみで記録したドキュメンタリー。 「作られて」と括弧付きで書いたのは、映像のほとんど全てが、飼育とか栽培という言葉か…

『ガチ☆ボーイ』

『ガチ☆ボーイ』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 北大でロケを行ったことと、何故かウチのチームと縁があったこともあり、観てきました。あったあった、陸上競技場の隅っこにw>プロレス部の部室に使われた建物【注意】ここから先は内容に触れています。

『歓喜の歌』

『歓喜の歌』(公式サイト) 【評価】★★★★★ ある市民会館で起こった、ママさんコーラスのダブルブッキング。事態の収拾に当たった「お気楽中年公務員」の飯塚主任。どうせママさんコーラス、と気楽に考えていた彼を待ち受けていたのはとんでもないドタバタ劇…

ペルセポリス』

『ペルセポリス』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 監督・マルジャン=サトラピの自伝的作品をアニメーション映画化。イラン・イスラム革命から現代にいたる激動期を「女性」の視点から見つめつつ、主人公マルジが女の子から女性へと成長する過程を描いた作品。…

今後の鑑賞予定

観たい映画をメモ。 ペルセポリス 歓喜の歌 人のセックスを笑うな 全然大丈夫 サラエボの花 ぜんぶ、フィデルのせい いのちの食べかた 全部シアターキノ。『いのちの食べかた』はキノHPでは未表示も、映画HPで4月5日公開予定との情報有り。 キノでかかってい…

『ひめゆり』

『ひめゆり』(公式サイト) 【評価】★★★★★いわゆる「ひめゆり学徒隊」の生存者に対するインタビューを中心に構成されたドキュメンタリー。 昨年、原爆を扱った『ヒロシマナガサキ』というドキュメンタリーを観ました。その映画は、アメリカが残した記録映像…

その気持ち、分かる(笑)―『オフサイド・ガールズ』

『オフサイド・ガールズ』(公式サイト)【評価】★★★★☆ 映画の日ということで、シアターキノで『オフサイド・ガールズ』を観てきました。 イランでは、宗教上の理由から男性のサッカーの試合を女性がスタジアムで観戦することは禁止されています。本作は、そ…

『アース』

『アース』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 地球の様々な場所に住む生き物の生態を追いつつ、地球そのものの美しさを迫力ある映像で描いたドキュメンタリー。 「どうやって撮ったんだコレ?」という映像のオンパレード。北極から南極まで、経線に沿いつつ南下…

NHKスペシャル 夫婦で挑んだ 白夜の大岩壁

見ました。 彼らが手足の指のほとんどを失っていることはもちろん、「残った指」で日常生活を器用にこなしていることも、知識としては知っていました。でも、実際に映像で見せられると、改めて「凄い」の一言です。 何が凄いかというと、「指を失ってもあれ…

明日のNHKスペシャル

BS・ハイビジョン特集の再編集だと思います。そっちは見られなかったので、これは嬉しい限り。明日は万難を排して見ます。 NHKスペシャル 夫婦で挑んだ 白夜の大岩壁 凍傷で指を失った登山家夫婦が、この夏、北極圏・グリーンランドにある、高さ1300メートル…

「再生」の物語―『ミリキタニの猫』

『ミリキタニの猫』(公式サイト) 【評価】★★★★★日系アメリカ人の画家、ジミー・ツトム・ミリキタニの生涯を追ったドキュメンタリー。ミリキタニは1920年、アメリカ・サクラメント生まれ。「ミリキタニ」と書くとギリシア人みたいに見えますが、漢字では「…

『北極のナヌー』

『北極のナヌー』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 地球温暖化の影響で環境が激変する北極において、一頭の白熊の成長を追ったドキュメンタリー。 といっても、白熊だけでなく同じ時期に生まれたセイウチも追っていて、ストーリーは両者を交互に扱いつつ、最後…

『包帯クラブ』

堤幸彦『包帯クラブ』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 天童荒太原作の同名小説の映画化…といってもまだ読んでません。ドストエフスキー大先生に予想通り手こずってしまって順番待ちの本が山積みで(泣)。本当は原作読んでからと思ったのですが、何と札幌シネ…

スティーヴン・オカザキ『ヒロシマナガサキ』

スティーヴン・オカザキ『ヒロシマナガサキ』(公式サイト):★★★★★ 日系アメリカ人の監督によるドキュメンタリー作品。 【注意】ここから先は内容に触れています。

『夕凪の街 桜の国』

こうの史代・原作/佐々部清・監督『夕凪の街 桜の国』(公式サイト):★★★★★ 原爆投下から十三年が経過した広島の街。そこに暮らす平野皆実(麻生久美子)は、会社の同僚・打越(吉沢悠)から愛を告白される。しかし彼女には家族の命を奪い、自分が生き残っ…

『それでも生きる子どもたちへ』

『それでも生きる子どもたちへ』:★★★★☆(公式サイト) スラムは遊び場に。 ゴミ捨て場は冒険の場に。 まだこの世界に、 希望はある。 厳しい現実の中、それでも生きる子どもたちの輝く生命力。数々のエンタテインメント作品を世に送り続けてきた巨匠たちが…

そんな「線」は見えない−Nスペ「新シルクロード」

NHKスペシャル「新シルクロード 激動の大地をゆく」第4集、見ました。6月は二回あったのか。危うく見逃すところだった。 今回は「祖国」を求める様々な人々を描いた内容。「人」そのものに焦点を当てる作りに「もしや」と思ってみていたら、やはり今回のディ…

『フラガール』

李相日『フラガール』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 昭和40年、本州最大の炭鉱・常磐炭鉱では大幅な人員削減が迫り、かつての基幹産業としての隆盛は見る影もなくなっていた。そんなまちを救うため、この北国に“楽園ハワイ”を作り上げるという起死回生の一大…

山田洋次『武士の一分』

山田洋次『武士の一分』(公式サイト) 【評価】★★★☆☆ 「及第点ではあるけれど…」というところでしょうか。 (ここから先は内容に触れています)

『ゆれる』

『ゆれる』(公式サイト) 東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。 懐かしい場所にはしゃぐ稔。 稔のいない所で、猛と一緒に東京…

『ブラック・ダリア』

『ブラック・ダリア』(公式サイト) センセーショナルな猟奇殺人事件をめぐる物語 1940年代のロサンゼルス。ダウンタウンの空き地で、身体を真っ二つに切断された女の惨殺死体がみつかった。黒い炎を思わせる漆黒の髪、青白い肌を照らす黒ずくめのドレス。…

『狩人と犬,最後の旅』

『狩人と犬,最後の旅』(公式サイト) 最後の狩人として、ロッキー山脈を長年生き抜いてきた実在の人物、ノーマン・ウィンター。森林伐採により動物は減少、自らの存在意義も消えつつある彼は今年で引退を決意し、犬ゾリで最後の狩りに出かける。しかし、そ…

『アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶』

『アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶』(公式サイト) 人前に顔をさらすのを嫌い、自身についてほとんど語ることのなかった偉大なる芸術家が、人生の最期に初めて、その半生と作品について語る。映画は当時93歳のカルティエ=ブレッソン本人と、親…

『ゲド戦記』

映画『ゲド戦記』オフィシャルHP 物語の舞台は、多島海世界"アースシー"。西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の世界である東の海に現れた、それと呼応するかのように、世界ではさまざまな異変が起こり始める。世界の均衡(バランス)が崩れ、人々の頭が変に…