電影有声

食の社会見学

「社会見学」と呼べるような穏やかな内容ではない。 映画『フードインク』『ありあまるごちそう』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 前者はアメリカの食品の安全、後者はヨーロッパを中心にグローバル化された食品産業と貧困の問題を描いたドキュメンタリー。 両…

映画『玄牝』

映画『玄牝(げんぴん)』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 自然分娩を推奨する産婦人科医院と、そこに集まる妊婦たちを追ったドキュメンタリー。 子供ができる、産まれるということは、もちろんそれ自体はとても素晴らしいことなのでしょうが、同時にいろんな…

訃報-ピート・ポスルスウェイト

AFP通信などによると、英国俳優のピート・ポスルスウェイトさんが2日、英中西部シュロプシャー州の病院で死去した。64歳。 英西部チェシャー州生まれ。1993年の「父の祈りを」で米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、確かな演技力で知…

映画『海炭市叙景』

映画『海炭市叙景』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 架空の地方都市・海炭市(モデルは函館市)で、さまざまな困難を抱えた人々が織りなす人間群像。 構成が良かったと思います。オムニバス形式と言うわけでもなく、かといっていくつかのストーリーが最後に全…

映画『武士の家計簿』

映画『武士の家計簿』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 江戸末期の武士がつけた家計簿から、彼らの暮らしをヒューマンドラマとして再現。 もう少し生活のディテールが描かれていれば面白いのに、というのは、私の稼業が稼業だからですね。藤井美菜が出ているの…

映画『森崎書店の日々』

映画『森崎書店の日々』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 手痛い失恋のショックを引きずる若い女性が、おじの経営する古書店を手伝い始めたことをきっかけに、生きる力を取り戻してゆく物語。個人的には、神田神保町には大変お世話になっているというのも見たか…

映画『スタンド・バイ・ミー』

昨日で副業は仕事納め。本業は年中無休ですが、やらなければならない雑事は大掃除*1と年賀状書き、来年早々の副業の準備だけ……ん、結構あるなw ま、とにかく2010年も一段落ついたということで、今日からできるだけ映画を観ることにします。今年はホントに観…

映画『ネコを探して』

映画『ネコを探して』(公式サイト) 【評価】★★★★★ さまざまな有名ネコを題材に、ネコと人間の関わり方について描いたドキュメンタリー。 19世紀に自由の象徴としてもてはやされたネコ。時代の流れと共に、人間はネコとさまざまな関係を築いてきた。時には…

映画『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』

映画『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』(公式サイト) 久しぶりに映画を観てきました。 セナが死んだとき、冗談半分で「おじいちゃんになった彼は想像できないから、若いうちにレースで逝ったってのは良かったのかも知れない」と思っていました。しかし、…

『アイガー北壁』

映画『アイガー北壁』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 【注意】ここから先は内容に触れています。

『ゴールデン・スランバー』

映画『ゴールデン・スランバー』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ とか言っておきながら、午後を自主休業にして(ビバ、フリーランス!w)観てきた。原作は読んでいない。 こういう映画はどうしても設定の粗探しをしてしまいがちで、それが結構目立ったので星…

『オーシャンズ』

映画『オーシャンズ』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 海と、海洋生物を扱ったドキュメンタリー。 要所要所で面白い映像はあった。シャコにK.O.されるカニw 当然、人間が海の環境を破壊していることに関するメッセージが込められているのですが、そこに違和感…

『沈まぬ太陽』

映画『沈まぬ太陽』(公式サイト) 【評価】★★★★★ ようやっと観に行ってきました。間に合って良かった。途中休憩がある映画なんて今時珍しい。知識としては知っていたけれど、昔自分が観た映画でそんなことあったかな…… 配役だけでもすごいですね。今日日、…

最近見たモノ・読んだモノ

といってもずいぶん前ですが。映画『空気人形』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 映像の美しさと、そこかしこにちりばめられた救いのなさが良いです。ARATAは久しぶりに見たけれど老けたなぁ。映画『南極料理人』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 病原菌さえ…

サボり中に読んだモノ・観たモノ

ずっとサボっていたので、せめて読んだモノ・観たモノでもメモ。神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)作者: 上橋菜穂子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 37回この商品を含むブログ (77件) を見る神の守り人〈下〉…

『劔岳 点の記』

映画『劔岳 点の記』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 「点の記」(テンノキ)とは、測量の基準となる三角点の設置・測量の記録のこと。明治40年、日本地図完成のため、前人未踏の劔岳に挑んだ陸軍測量部の柴崎芳太郎らの物語。 先に見た『マン・オン・ワイヤー…

『マン・オン・ワイヤー』

映画『マン・オン・ワイヤー』(公式サイト) 【評価】★★★★★ ニューヨークのツインタワーを綱渡りで渡った男のドキュメンタリー。 全体の構成が良かったと思います。本人を含む関係者へのインタビュー、実際の映像・写真、再現VTRの三つを交互に使って進行し…

『子供の情景』

映画『子供の情景』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 久しぶりです、こんなに後味悪い映画は。 出来が悪かったという意味ではありません。子供の演技は一部でキツいレベルでしたが、「戦争ごっこ」の男の子たちは不気味でもあり、良かったと思います。 後味悪い…

『マルタの優しい刺繍』

映画『マルタの優しい刺繍』(公式サイト) 年齢を重ねてからは、男よりも女の方が強いかも、確かに。自分にはじいさんになってから新しい生きがいを見つける自信ないもの。今のうちに生涯持っていられる何かを探しておこう。 あと、誰かを亡くしてからも頑…

『レッドクリフPart II』

映画『レッドクリフPart II』(公式サイト)【評価】★★☆☆☆日本語訳がおかしい。中国語のニュアンスと一致していないところが多い。セリフを英語にした時点でおかしくなっているのか、戸田さんの訳がおかしいのか。 中村獅童のセリフも中国語としておかしな言…

『未来を写した子どもたち』

『未来を写した子どもたち』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ インド・コルカタの売春街で暮らす子どもたちを扱ったドキュメンタリー。 はじめは売春宿の取材で訪れ、のちに住み込むことになった写真家が、子どもたちのために開いた写真教室の活動を中心に、貧…

『大阪ハムレット』

『大阪ハムレット』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 面白かったです。 描いているメインテーマは「家族」だと思うのですが、家族の「絆」よりも、兄弟一人一人が自分の力で道を切り開いていく過程が中心に据えられています。オカンは子供たちにほとんど助け船…

『闇の子供たち』

映画『闇の子供たち』(公式サイト) 【評価】★★★★☆闇の子供たち (幻冬舎文庫)作者: 梁石日出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2004/04/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 110回この商品を含むブログ (132件) を見る【注意】ここから先は映画及び原作の内容…

『CHEチェ 39歳別れの手紙』

『CHEチェ 39歳別れの手紙』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ チェ・ゲバラの生涯を描いた二部作の後編。 前作がゲバラの演説を織り交ぜたノンフィクション的手法を用いたのに対し、本作はゲバラの言葉すらほとんどなく、ボリビアでのゲリラ戦の果てに追いつめ…

『CHEチェ 28歳の革命』

『CHEチェ 28歳の革命』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 好みが分かれる映画ではないでしょうか。歴史ドキュメンタリーのようなものを求めて観ると、キューバ革命の背景・過程の説明が圧倒的に不足していると感じるでしょうし、ゲバラの人生をドラマチックに描…

『レッドクリフPart I』

映画『レッドクリフPart I』(公式サイト) 【評価】★★☆☆☆ イヤ、観たくはなかったんですけど、一応観とかないと…仕事上、ねぇ。 感想は、トニー・レオン≒ガレッジ・ゴリだな、と。

『ハッピーフライト』

『ハッピーフライト』(公式サイト) 【評価】★★★★☆ 後半は緊張感があって面白かったですが、もう少しギャグがあってもよかったかな、と思いました。前半の伏線と後半の結びつきがイマイチだったり、よく分からないものもあったし。正露丸は何だったの? 航…

『崖の上のポニョ』

『崖の上のポニョ』(公式サイト) 【評価】★★★★☆観る前から分かってはいましたが、大きく舵を切った、という印象です。 難しい理屈をスッパリ切り捨て、シンプルな展開でハッピーエンドに持っていく。「そのあと、二人には残酷な運命が待っているんじゃない…

『イントゥ・ザ・ワイルド』

『イントゥ・ザ・ワイルド』(公式サイト) 【評価】★★★★★大学を卒業後、家族の前から突然姿を消し、放浪の旅の果てにアラスカで命を落とした青年の物語。ボクも旅は好きで、しょっちゅうというわけではありませんが、年に一度は長めの旅に出るという生活を…

『最高の人生の見つけ方』

『最高の人生の見つけ方』(公式サイト) 【評価】★★★★★ 「末期ガンで余命6ヶ月」。そう宣告された二人の男が、人生でやり残したことを実現するために旅に出る。病気になるまでは出会う可能性など全くなかったはずの二人が、旅の中でかけがえのない友人へと…