北東北メリーゴーラウンド④

  • 2007年03月25日(日)〜26日(月)

新花巻駅を出発したバスは西へ向かい、花巻駅へ。ここでも客を拾うようです。
バスの停車スペースに一台のワゴンが。となりに止まったので、何げなく車内を覗いてみると、サッカーボールが積んである。「地元のクラブチームかな」。そばにはコーチらしき人の姿が。こういう地方で地道に指導してくれる人は貴重。それにしても立派な眉毛ですなぁ。彫りも深くて男前。…うーん、この人、どっかで見たことあるような……。誰だっけ?


帰ってきてから気づいたよ、この人でした。間違いねぇ。握手してもらえばよかった。嗚呼一生の不覚orz


さてさて、そんなミスを犯していたとはつゆ知らず、18時頃、本日の宿泊先である鉛温泉・藤三旅館に到着。

鉛温泉にはこの藤三旅館しかありません。旅館の詳しい説明はコチラを参照。旅館部と自炊部(写真)に分かれており、私は自炊部に宿泊。

自分で食料・暖房器具などを持ち込んでの長期滞在(いわゆる「湯治」)が可能になっている自炊部ですが、夕・朝食付きのプランもあります(食事は17時に一斉配膳。これを過ぎてチェックインしても炊事場のレンジで温め直すことができます)。この場合は部屋代(4095円:平成19年3月現在)に含まれているのは食事に加えて寝具・テレビ代。ストーブ・こたつなどの暖房器具、タオル・浴衣にも別料金がかかります。タオル・寝巻は持参したので暖房器具だけ料金を払って借りました。
部屋のすぐ外には川が流れています。風情があって良い一方で、雪解け水で増水しているこの時期にはせせらぎどころではない大きな音がします。神経質で眠れないという人は反対側の部屋を希望した方が良いでしょう。ちょっとだけ高くなるみたいですが。


さて、ここの名物は「白猿の湯」。私、人生初の「混浴」です。ワクテカはしませんよ、小心者だし。むしろ「出くわしたらどういうリアクションを取ればよいのだ?」とガクブルw
19時以降は女性専用になるのでその前なら野郎ばかりだろうと思い18時30分頃に入浴。戸を開けると下に降りていく構造になっています。湯煙の先には数人の人影……あっ、髪がちょっと長い人がいる。もしや…と思って慎重に階段を下りていくと…なぁんだ違うぞ、二の腕のあたりの肉の付き方が完全に男だし、何より背中に仁王みたいな絵が描かれて……って刺青じゃねーか((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
この「白猿の湯」、深さが120㎝以上あり、立ったまま入るという珍しいスタイル。実際にはへりに緩やかな傾斜がつけてあって、そこにお尻を置いて座ることも可能になっています。フワフワして何とも不思議な感じでした。温泉は透明、実に快適。
他にも内風呂・露天が一つずつ。露天に入ってまたしても仁王様に遭遇w 長風呂の苦手な私は内風呂は遠慮して、部屋に戻って就寝。


翌朝、7時に起床。ほぼ同時に朝食が届きます。ゆっくり出発の支度。8:40頃チェックアウト。宿には送りのバスもあるのですが、それだとJRの時間に間に合いません。9時の路線バスを待ちます。

またしても天気に恵まれました。旅行出発前の予報とは裏腹に晴れ。
40分ほどで花巻駅に到着。列車待ちの時間を使って、賢治最中を買いに行き、ついでに街を歩いてみました。
 
 
……何か写っていますね(ニヤリ*1
1枚目の左手に写っているだんご屋(オレンジの看板)は昔は印刷所で、宮沢賢治の詩集『春と修羅』はここで刷られたそうです。
10時過ぎ、ホームに入って北上行きの列車を待ちます。花巻、良い街だったなぁ…と感慨にふけっていると、何だか鼻がムズムズ。目もかゆいぞ。どうやらあっという間に花粉症を発症したらしいです。たった一日いただけなのに。もっとも、何の花粉症か分かりません。数年前から春先に症状が出るようになったのですが、ずぼらしていて病院には行っていないのです。本州に来て、いつもより早く出てしまいました。こっちに戻ってきた現在は治まっていますが。


ようやく花巻脱出。次回、食い物以外あまり期待していなかった横手で笑える事件が起こります。

*1:何のことか分かった人はここでコメントしてはダメですよ。コメントしたけりゃ直接メールください。