江南一周游-第二天之一

旅は二日目。今日は上海から南京へ移動です。

朝方、早めに目が覚めたのでホテル付近を散歩してみました。中国の朝は早く、6時や7時にはもう通勤・通学の人・車が結構いるんですが、昨夜感じたようにこの界隈は喧噪がそれほどひどくない。ちょっと裏通りに入ると人はまばら。ゆっくり30分ぐらいかけて歩きました。
途中、中学生ぐらいの子供が鞄を背負って同じ方向へ歩いていきます。学校があるようです。中国では共働きの夫婦が多く、朝御飯にそんなに時間をかけられない家庭が多い。そういう家の子供(大人でもそうですが)は屋台みたいな所でおかゆと油条(ねじって揚げたパンのようなモノ)で済ませます。学校の前の小さな店でそんな朝食を摂る子、車で校門まで送ってもらう子、教科書広げて読みながら歩いてくる子…

朝焼けです。手前には古い街並みと、奥には高層ビル。街の中心の方を向いて撮ったらビルはもっとすごいんですが。手前に写っている歩道橋のエスカレーターは「故障」で動いていません、四つが四つとも。きっと節電でしょう。そんな都合の良い故障があるかいなw
さて、移動です。散歩を済ませて上海駅へ。タクシーは心配していた渋滞にも巻き込まれずに駅に到着。朝食に横手の食堂で麺を喰って待合室へ。そこで三番目の訪問地である蘇州の地図を買って、列車の出発時刻を待ちます。



10年前には影も形もなかった「新幹線」。
車両は日本のものをベースにしているそうで、時速200キロは軽く超えていたと思います。中の座席もまずまず。この時は二等に乗ったのですが、最初背もたれの角度が80度ぐらいになっていてちょっとビックリしましたがリクライニング使うと何てことはない。北海道にいると新幹線に乗る機会がないので比べようがないのですが、私はアレで十分満足です。それに、中国の普通の列車のことを思えばまさに極楽。普通の二等座席は堅くて背もたれが直線ですからね。
列車はいつの間にやら上海駅を出発。発車ベルみたいなものはなし。駅員は一応ホームで笛を吹いているんですが、それは「列車が動くから近寄るな」という意味で、乗客に乗車を促す合図ではありません、って日本でもそうか。とにかく、うっかりしていると乗り遅れます。これは昔と変わっていなくて、以前の旅行で途中の駅でホームに降りて景色を眺めていたらいつの間にやら列車が動き始めていて…という経験をしたことがあります。慌てて乗降口に飛びついて開けてもらいましたけど、そんなんで列車は止まってくれたりしません。乗務員も「何してんねんオマエ」みたいな顔で見るだけですしね。
…何か新幹線のこと全然書いてませんね。先頭に見える「和諧号」というのが名称。「和諧」というのは「調和」と似たような意味で、胡錦涛が掲げた「和諧社会実現」というスローガンに因んでいます。ま、ネーミングセンスについてもスローガンについても「ノーコメント」ということでお願いしますw
時刻表などでは「D○○次」と表記されます。ここから老百姓(「庶民」のこと)は「D字頭」と呼ぶんだそうで。普通の列車は機関車が客車をひくのに対し、和諧号は各車両にパンタグラフが付いている動力車(dongliche)であることから来ています。

列車は二時間半ほどで南京に到着。ここにも地下鉄があるのでそれに乗り、新街口へ。昼前に中心大酒店にチェックイン。
ちょっと逆光でわかりづらいですが、これが部屋です。上海も蘇州もここと似たり寄ったりの設備ですが、このホテルの建物は扇形をしているので、外側に当たる部屋は少し広く作ってあるのですね。私はそれに当たりました。したがって夜は「宴会部屋」になったわけですがorz

きょうはここまで。二日目の後半は史跡を視察して回ります。