北東北メリーゴーラウンド⑧

  • 2007年03月27日(火)〜28日(水)

青森到着直後に激しくなった雨も、徐々に小降りになってきました。弘前でカメラの電池が切れてしまったので、この先は写真はありません。悪しからず。
さて、帰り支度です。まずは土産を買わなければ。駅から少し歩いたところに「アスパム青森」という、土産物屋と展示館が合体したような施設があるらしいので、そこで土産を購入。自分用には津軽漬を。
17時過ぎ、ちょっと早いけれど夕食、というか一杯引っかけに。行きのはまなす以来アルコールは断っていたので飲みたくてうずうずしていました。向かったのは「六兵衛」というお店。
時間も時間だったので、最初は私一人。名物の「貝焼きみそ」を賞味。名前の印象ほど味は濃くなく、さっぱりした味です。
17時半過ぎになると、地元の人が続々と入店。一気に賑わってきました。となりに座った男性二人連れ。どうやら若い方は仙台からのようで、年輩の方がやはり「貝焼きみそ」を勧めています。「ホラ、あんな貝で…」と食べ終わった私の皿を指さして説明。これをきっかけに少し会話を交わす。するとその年輩の方はなんと私の出身地の隣り、芦屋出身であることが判明!
普段は一人で飲んでいても隣の人と話すなんてことはあんまりしないのですが、旅の開放感も手伝って、楽しくおしゃべりさせてもらいました。こういうところも今回の旅でなぜか上手くいったことの一つです。
田酒*1あじのみそたたき(これが旨かった!)でいい気分になったところで、18:30頃に店を出ました。雨はいつの間にか上がっています。最後までホントについていました。
そのあとは青森の地酒を買って、駅の待合室で時間つぶし。
22時頃、自由席の待機列に並びます。帰りも用心するにこしたことはない、と場所取りの荷物を置いていたところ、後ろには拍子抜けの10人弱。列車の中もガラガラです。前の席を反対向きにして、一人でボックスを占有するような形で出発を待ちます。
出発直前、つい我慢できずにビールを購入(苦笑)。列車は定刻通り、ホームを離れます。現実へ帰る時間がきてしまいました(泣)。ええ旅やったなぁ。


行きは眠っていた青函トンネル、少し頑張って起きていてみよう、とおもったものの……まぁ面白くないですよね、当たり前ですけど(苦笑)。真っ暗なんだんもん。
四席もあれば極楽。足をのばしたり姿勢を変えたりして、しっかり眠ることができました。それでも苫小牧あたりで目が冴えてきました。
千歳あたりまで、ずっと霧が出ています。真っ白な世界を、心持ちゆっくりと走る列車。
ついこの間まで毎週来ていた某駅を通過し、車窓の風景に見慣れたものが徐々に増えてきて、やがて列車は札幌駅へ到着。6時過ぎ、時間が時間なので、街も静かです。これがいきなり雑踏の中へ…という帰着の仕方だったら、一気に現実へ引き戻されて萎えてしまうところでしたが。その点でもはまなすってのは良い列車ですなぁ。というわけで程良く余韻を残しながら我が家へ到着したのでした。


とまぁ、色々あった旅ですが、本当に行って良かったと思います。今回行けなかったところが大量に残っている、というのもまた良し。次に行く口実ができるからね。というわけで今度はもう少し金をかけて、豪勢に行くこととします。さしあたって出発前日にうっかりテレビで見てしまった前沢牛は絶対喰いてえw

*1:「田酒」:「でんしゅ」と読みます。