北東北メリーゴーラウンド⑦

  • 2007年03月27日(火)

6:00起床。今日は五能線に乗り五所川原を経由して弘前へ、そしてスタート地点の青森まで戻ります。
支度をしていると、雨が降り出しました。ここまで何とかもってくれた天気も、今日は崩れそうです。
チェックアウトを済ませ、能代駅へ向かいます。徒歩5分。
途中、アーケード街を通ったのですが、「休業」の文字が目立ちます。昨日のニュースでは秋田県の新卒採用率が非常に良かったとのことですが、やはりどこも厳しいところは厳しいのですね。
能代駅で「東能代」行きの列車を待ちます。「…なぜ引き返す?」ですって?宿の予約を入れてしまってから気が付いたのですが、五能線の始発は能代ではなくて東能代なんです。中心部にあるのは能代駅なのですが、秋田から来る奥羽本線五能線の分岐点は東能代。いいところに座れなかったらイヤなので、いったん引き返して乗ることにしたわけです。

東能代に到着。ホームの待合室で朝食を取りながら時間つぶし。
7:40ぐらいだったかな、弘前行き・普通列車が入ってきました。五能線には「リゾートしらかみ」という観光客向けの快速列車が走っているのですが、あいにくこの日は運休日。4月1日からしばらくは毎日走るようです。したがって鈍行で4時間近くかけて弘前まで、ということになりました。
地元の高校生らとともに乗り込んで発車を待ちます。さすがはバスケの町、それらしい姿をした高校生でいっぱいです。
7:58、5分ほど遅れて東能代発。高校生は次の能代駅で降りていきます。そこからはガラガラ。多くが私と同じような旅行者です。しばらく田圃と雑木林の中を走ります。途中、誰かが乗り損なったのか、いったん発車した列車が止まって、再び走りはじめる、なんてこともありました。ローカル線の醍醐味ですなぁ。

しばらくすると、海沿いに出ました。時には波打ち際にかなり近いところを走りながら、列車は北上。

ところどころ、海に突き出た岩が見え、なかなか良い景色です。これで晴れていれば文句なしだったんですが、時折パラパラと雨が降っています。

9:40、深浦駅に到着。遅れを取り戻すために停車時間は5分ほど。「撮り鉄」の皆さんが五、六人降りてきました。
10:40頃、鰺ヶ沢という駅に到着。ここでも大砲のような望遠レンズを装着したカメラを手に車両の中を闊歩する人、ホームでデジカメを三脚にセットしスイッチを押しては前方へダッシュ!を繰り返す人…(微笑
鉄道ファンには垂涎の路線なんですね。なんだか思いつきで乗ってしまった自分の適当さが申し訳なく思えるほどでした(笑)。12:11、弘前着。


ここから先はあんまり予定を決めていない。さてどうしようか。
とりあえず昼食を駅構内のそば屋でとります。「幻の津軽そば」と銘打ったかけそば(400円)。にゅうめんみたいな感じがします。
観光案内センターで地図をもらい、循環バス(100円)の説明を受けて、とりあえずこれだけは見ておこうと思っていた弘前城へ。
この循環バス、市内要所をまわる4路線。10分間隔で運行しており、普通の路線バスを使うよりはるかに便利です。弘前城と周辺の洋館群を見るには「土手町循環バス」を。駅を出て目の前、2番乗り場の横から出てます。

市役所前で下車すると目の前は弘前城の追手門。ここから中へ入ります。
城内は観光客も少なく、静かでいい雰囲気です。…少ないはずです、雨がぱらついてきました(苦笑

天守閣です。築城当時のものはもっと立派で、これはどこかの櫓を移築して転用したもののようです。オンシーズンに入る4月からは中も公開されます。

本丸から岩木山方面を望む…も、当然見えず。でも、晴れた日には絶景でしょう。お殿様もその風景を見ていたと思われます。

しだれ桜の古木です。桜が咲くと城内全体がさぞ綺麗になることでしょう。

北門です。よその城から移築してきたらしく、矢の刺さった跡なんかもあります。
城を出た後はすぐそばにある石場家(商家)を見学。近辺には昔の武家屋敷が保存されている街並みがあるのですが、あいにくその日は中は非公開。散歩して終わり。


そのあとは、城の東側を南下。教会なんかを見物しながら再び市役所近辺の洋館群を見学。旧弘前市立図書館の二階、付近からの出土物の展示の中に北宋銭を発見♪


弘前駅へ戻り、予定より一本早い列車で青森へ。旅の最後の訪問地としては上々の、弘前の町でした。