日テレが_| ̄|○な件について

ただ苛ついて叫いただけと思われたくないので、「いかに日テレのサッカー中継が_| ̄|○か」を自分なりに理屈を付けて説明します。予め言っておきますが私は明石家さんまという芸人は好きですし、彼はああいうしゃべりをするのが仕事ですから、呼ばれた以上当然の仕事をしたまで。「帰れ!」と言ったのは「サッカーファンなら放送がめちゃくちゃになることは分かり切っているのだからそんな仕事受けないでくれ」という意味。もちろん悪いのは日テレ側。_| ̄|○な理由は大きく分けて2つ。

  • ゲームの流れと関係のないことばかりしゃべる

目の前で動いているボール・進んでいる試合と全く関係のない話ばかりしている。例えば、

ゲルゼンキルヘン(試合開催地)はガイドブックにもあんまり大きく扱われない小さな街で…」(アナ)
「ドイツってあんまりおいしいモノないんですよね」(さんま)
「放送ブースにバルデラマがいる」(アナ)

……ええ、メモ取りましたけれど何か?この際だから日テレの(自粛)さを徹底的に書こうと思いましてね、ゲームが壊れてしまったので*1
日テレのスポーツ中継全てに通じることですが、綿密な下調べをしているんですね。細かい数字をいろいろ拾ってきている。「メッシのアルゼンチン代表最年少ゴールは、これまでの記録を1年とウンタラカンタラ日更新して…」とかね。でも、気に入らないのは「調べてきたことを全てしゃべろうとする」ところ。「今大会の予選の試合数が…、ゴール数が…」って、ゲーム中に言うことではないと思うんですよ。内容と全く関係ない。必要な材料とそうでない材料との区別も付けずに、「私、これだけたくさん調べてきました」って、オマエの勉強の成果を披露する場所じゃないんだから。
表現も陳腐。「ミロシェビッチ惜しい!あと5センチ」って、なんで分かんねん!予め用意していたとしか思えない言い回し。挙げ句、リプレー見て確信したかのような口調で「5センチ!」って言い直す。何センチかなんてどうでもいいのにこっちは。イヤさすがですね。

  • 番狂わせを極端に嫌う潜在意識がそこかしこに現れる

さんまの「空気読め」発言*2に象徴されるように、日テレの放送ブースにはアルゼンチン、それもクレスポリケルメ・メッシなどいわゆるメジャーどころのプレーを中心に実況を進めようという意図が見え見え。ケジュマンが退場になって「これで彼のワールドカップは事実上終わり」って言ってましたが、あの時点でSCGのグループリーグ突破の可能性は残っていた。「オランダ−コートジボワールコートジボワールが勝って、最終戦でオランダ大量失点で負け・SCG大量得点で勝ち→アルゼンチン・SCGが突破」というもの。可能性は限りなく低いが、それを「事実上」消えたと言ってしまう。笑ってしまうわ!巨人戦ばっかりしゃべっているからこういう考えになるんでしょうな。まるで「前評判の良い方(野球なら巨人ね)が負けたらアナウンサーむち打ち」という規則でもあるんじゃないかと心配になってしまうぐらい、強い方が勝ったら嬉しそうwイヤ巨人は悪くないんだけどさ。

結局、「試合をどう伝えるか」ではなく、「どう飽きさせずしゃべりを聞かせるか」しか頭にないんですな、あの局は。で、そういう放送で数字が取れてしまっているという現状があるから彼らはやめないんでしょ。そういう局の放送を見てしまう我々視聴者にも責任あり…って、今日もさんまかフジ!いい加減にしろオマエら!

*1:え?オマエが試合を見ていないって?あんな実況が耳に入ってきて試合が見られるか!

*2:メッシが交代で入った時に「SCGはお笑い芸人みたいに空気読んでメッシに点取らせろ」という主旨のことを発言した。