こいしさん逝く

実兄の故・夢路いとしさん(享年79)とのコンビで“いとこい”の愛称で親しまれた上方漫才界の重鎮・喜味こいし(本名・篠原勲=しのはら・いさお)さんが23日午後1時38分、肺がん(小細胞がん)のため亡くなった。享年85。通夜は26日午後7時、葬儀・告別式は27日午前11時半より大阪市立葬祭場「やすらぎ天空館」(阿倍野区阿倍野筋4-19-115)で執り行う。喪主は長男の敏明氏。

 公式プロフィールによると、こいしさんは1940年、上方漫才の草分け・荒川芳丸に入門。兄弟コンビの荒川芳博・芳坊として漫才を修行し、子供漫才師として舞台デビュー。48年に若手漫才集団(MZ研進会)を結成し、芸名を夢路いとし・喜味こいしに改名した。しゃべくり漫才で人気を博し、2003年9月25日にいとしさんが亡くなるまで漫才コンビを続けた。

 漫才以外にもラジオ、テレビ、映画などで幅広く活躍。秋の紫綬褒章大阪市指定無形文化財、上方お笑い大賞、ラジオ大阪上方漫才大賞菊池寛賞など受賞歴多数。懐かしの名人芸や漫才、音楽ショーで構成した漫才バラエティー公演「いとこい一座」として各地で公演も行った。

ひょうひょうとした雰囲気と絶妙の間が好きでした。「交通巡査」、最高です。合掌