新潮社ストーリーセラー編集部『Story Seller』
- 作者: 新潮社ストーリーセラー編集部
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01/28
- メディア: 文庫
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- 伊坂幸太郎「首折り男の周辺」
設定が長編向き。伏線の割に終わり方があっさりし過ぎ。
淡々とした進み方は好みだが、石尾の心境の変化に説得力が乏しい。
- 有川浩「ストーリー・セラー」
ブクログではやけに高い評価を受けているが、心理描写が浅いし、設定が突拍子もないし、やたらと五月蠅い。ちっとも共感できない。この文章を除いて。
「『読む側』の俺たちは単純に自分の好きなもんが読みたいんだよ。だから自分の好きじゃないもんに当たってもハズレだったって無視するだけなの。ベストセラーでも自分にとってはハズレのこともあるし、その逆もあるし。楽しめなかったらどんどん流していくの。さっさと次の当たりを引きたいし、つまんなかったもんにかかずらわってる暇なんかないの。そんな暇があったら、次の当たりを見つけたいの。時間は有限なんだ、当然だろ。自分にとっての外れなんかさっさと忘れるだけだよ、覚えてるだけ脳の容量がもったいない」
- 米澤穂信「玉野五十鈴の誉れ」
可もなく不可もなし。
- 佐藤友哉「333のテッペン」
まあまあ良かった。が、オチは「謎解き放棄」という感じ。
- 道尾秀介「光の箱」
終わり方が綺麗すぎる点には目をつぶるとして、一番良かった。
- 本多孝好「ここじゃない場所」
分からないまま残す部分がある点は「333のテッペン」に同じ。主人公の考えに共感できないため、入り込めそうで入り込めなかった。