飯尾秀幸『中国史のなかの家族』(『世界史リブレット』87)

中国史のなかの家族 (世界史リブレット)

中国史のなかの家族 (世界史リブレット)

先史時代から秦漢時代における家族を、居住単位・婚姻単位・経済単位としての三つの側面から分析し、国家による支配のあり方と家族形態の変容との関連を論じた書。支配理念の変容以外にも、祖先祭祀・農業生産形態・儒学の浸透などさまざまな要素と家族形態の変化を関連づけており、この辺の問題に不勉強な身としては参考になりました。