江南一周游-読書メモ

旅日記を書く時間と気力がないので、旅の最中に読んだ本をメモ。

米朝よもやま噺

米朝よもやま噺

米朝さんが芸にまつわるあれこれを語る同名ラジオ番組の書籍化。
占領と改革―シリーズ日本近現代史〈7〉 (岩波新書)

占領と改革―シリーズ日本近現代史〈7〉 (岩波新書)

戦後体制全てをGHQによって作り出されたものとするのではなく、戦前・戦時の日本の内在的変化が反映された部分もある、という見方を採る戦後史概説。上記の見方は前半部分に濃く現れているものの、読み進むにしたがってその特徴が薄れていくような印象を受けました。ちょっと中途半端。
虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

宮崎駿養老孟司が、日本社会の現状と打開策を語った一冊。
彼らの描く社会は日本だからこそ実現可能性のある社会であって、余所にそのまま持って行って通用する部分は極めて少ない。その非汎用性は自然環境とか人間の気質、経済的裕福さなどに起因すると思うのですが、中国からの帰国便の中で読んだのでなおさらその思いを強くした次第。本書は「二人が語る日本人・日本社会論」であると同時に、「彼らの思考を通して見る日本人・日本社会論」でもあると言えそうです。