江南一周游-第二天之二

ホテルにチェックインして、近くで昼食を摂った後、郊外まで足を伸ばしました。
バス停です。中国ではどの街でもバス路線が多く、たいがいの所にはバスで行けます。が、地元の人間でも普段使わない路線についてはよくわからないほど数が多く、あらかじめしっかり調べておく必要があります。
バスは最近はほとんどワンマン。前から乗車する時に料金箱に料金を入れ、目的地に着いたら後ろのドアから降ります。車内が混雑していると、着いたけれどドアにたどり着けないなんてこともあるので、あらかじめドア近くに進んでおくのがコツ。
おお、降りられない心配の前に乗れない心配もしなければなりません。彼らは列に並びませんから、しっかりと自己主張して入り口に突進しましょう。粛々と列をなすのもそれはそれで美しいとは思いますが、日本人はもう少し逞しくなった方が良い。


バスに揺られること30分余り、東郊の中山陵にやってきました。孫文の墓です。
写真は祭堂です。他の建造物もそうですが、青の瓦が中山陵の特徴です。
この奥に棺があります。中は撮影禁止。棺(大理石製)の上部に孫文がかたどられていますが、遺体はその下、地下室に埋葬されています。




民国時代に作られた陵ですが、階段が長くてかなり大きいです。写真は祭堂から入り口方向。
まるで皇帝陵…というか意図的にそうしたんですね。98年にも訪問していますが、10年経つとこっちの体力が…(笑








次にとなりの明・孝陵へ。こっちは正真正銘の皇帝陵、明の太祖洪武帝朱元璋の墓です。
明朝は最初は南京を都としましたが、第三代永楽帝が北京へ遷都。第二代建文帝は永楽帝に討たれて最後は行方不明になっているので陵はありません。したがってここ南京には朱元璋の陵しかありません。
奥には墳墓がありました。ちょっとした丘のような大きさ。階段が付いていたので登って、朱元璋を踏んづけてやりました。





少し離れた所には石人像と石獣像が並んだ神道があります。ま、墓守ですね要するに。石人は陵から見て左に文官、右に武官が配置されて、向き合うような格好で立っています。朝廷での並び方と同じです。写真も同じように配置してみました。石獣は獅子・虎・駱駝などさまざま。











案内板には近くに「孫権墓」と書いてあったのでそこら辺を歩いてみたもののそれらしいしるしは見当たらず。朱元璋が「孫権を墓守にしてやる」と言ったそうで、だから孫権の墓もこの辺だろうという伝承で案内板は書かれたんでしょう。というわけでそのあたりの梅の花の写真で御容赦。







夕方になり、バスで宿に戻って夕食。二日目が終了。三日目も南京です。