石屋製菓 きょうから本格再開 「美冬」「白い恋人パーク」も(北海道新聞)

石屋製菓 きょうから本格再開 「美冬」「白い恋人パーク」も
 昨年八月に発覚した食品不祥事に関連し、一部商品の販売停止を続けてきた石屋製菓(札幌、島田俊平社長)は三十一日、すでに販売再開している主力商品「白い恋人」に続いてミルフィーユ菓子「美冬」やケーキ、チョコレートの販売を再開する。また休館中の観光施設「白い恋人パーク」も同日午前九時に全面オープン。およそ五カ月ぶりに企業活動が正常化する。

 昨年十一月に先行して販売再開した「白い恋人」は、フル生産体制を続けているが、依然として品薄状態が続いている。「美冬」も製造量が限られるため、当面は白い恋人パークの売店での販売が中心となる見込みだ。

 札幌市西区宮の沢の石屋製菓本社・工場に併設されている白い恋人パークは、工場の製造ライン見学や、ケーキビュッフェでの飲食が楽しめる人気観光スポット。これまで臨時売店の営業は行われてきたが、建物内部に一般客を受け入れるのは昨夏以来で、新たに個包装の賞味期限印字機を導入した、白い恋人の製造ラインが初めて一般公開される。

 販売・営業の全面再開を前にした三十日、島田社長は社内の朝礼で「本当の意味での再スタート。信頼回復には時間がかかる。事件を風化させない、という意識を日々持ち続けてほしい」と従業員に呼びかけた。