13年目

今日で阪神淡路大震災から13年になります。
震災の記憶を伝える様々な行事が、ここ数年の間に中止に追い込まれていると聞きます。「年々震災の記憶が風化していく」ことに懸念を覚える人も多いようです。
確かに忘れてはいけないことではありますが、一方で誤解を恐れずに言ってしまうと、記憶が風化するということは、それ自体は必ずしも悪いことではないんじゃないでしょうか。古い記憶がずっと残っていると、いつまでもそれから逃れられずに前に進めないことだってある。人間の頭のキャパシティなんてたかが知れている、だから古い方から消えていくようにできているんだと思います。まぁ、実家が被災地にあるというだけで実際に揺れを体験したわけではない私が言っても説得力ないかも知れませんが。
記憶が薄れていくってのは、前に進んでいる証拠だとも言えるんじゃないでしょうか。たとえそれが忘れたくない記憶であっても。