湯浅健二『日本人はなぜシュートを打たないのか?』

日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 018)

日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 018)

読了。うーん、微妙な本ですなぁ。
内容は、湯浅さんのこれまでの主張をコンパクトにまとめたもの。特に指導者がチームを作るために心掛けるべきことが、攻撃・守備・心理マネジメントなどに分けて説明されてます。が、彼の著作を何冊か読んでいる者としては、その部分に新鮮さを感じることはありませんでした。
むしろ、宣伝の文句に「日本人論」的なものに踏み込んだ内容だ、とあったのでそちらの方に期待したのですが、これは羊頭狗肉ですね。サッカーの話に終始していて、「サッカーという競技における日本人論」の域を出ていません。オシムもちょっとしか出てこないし、さすがに彼だけ「さん」付けはやり過ぎだと思います。
念のために書き添えておきますが、湯浅さんの言っていることに駄目出しをしているというわけではありません。『Q&A』なんかは好きな本ですし。
一冊の本としてみたときに、ボクにはあまり必要のない本だった、というだけのことです。
というわけでこれを読んでもなぜシュートを打たないのかがわからず、したがってどうすればシュートを打てるのかもわからなかったボクのチームは今夜も負けましたとさorz