その男、いぶし銀につき。

相変わらず、だなとスクラップ。本来のポジションで使ってもらいたいねぇ。

 6月30日の鹿島戦後、今野は一言も話さないままバスに乗り込んだ。

 試合はFC東京が2?1で鹿島に勝利したが、今野はピッチから引き揚げるなり体を投げ出して泣いていたという。

 涙の訳は定かではない。前半21分、自陣で鹿島のマルキーニョスと1対1になった今野は、間合いを詰めようか、下がろうかという判断を迫られ、スリップしてしりもちをついた。直後、マルキーニョスの豪快なゴールが決まった。

 試合後、原監督は今野の名前を出して「本職じゃないポジションでよく踏ん張ってくれて、感謝している」とかばった。

 まさに一瞬の判断が失点につながった場面だけに、勝っても悔しさを隠せなかったのだろう。