北洋銀行が7億円融資へ 石屋製菓、経営危機回避 「白い恋人」問題(北海道新聞)

 「白い恋人」の賞味期限改ざん問題で、製造元の石屋製菓(札幌市)に対し、後任の社長を派遣する北洋銀行(同)は17日、7億円を臨時的に融資することを決めた。三井住友銀行にも協力を要請し、同行も応じる方向。

 石屋製菓は無期限の休業中だが、両行の支援に加え十分な内部留保があり、当面、経営が危機的な状況に陥ることは避けられる見通しだ。

 石屋製菓によると、5月以降に販売したすべての商品を回収し返金すれば、20億円以上必要になる可能性がある。従業員の雇用は維持するとしており、人件費も発生する。

 東京商工リサーチ北海道支社によると、石屋製菓の売上高は約72億8000万円(2007年4月期)。自己資本比率は71%と高く、約158億円の不動産なども所有しており、「体力があり、倒産はないだろうが、販売を再開してもイメージダウンで売り上げが落ちる恐れはある」と分析している。

三井住友は3億円で、合わせて10億円との報道あり。