アジアカップ2007・日本2−3サウジアラビア

残念な敗戦となりました。が、内容を見ればある意味必然だったかも知れません。
前半からボール支配率は高かったものの、これまでに比べてゴール前に運ぶシーンは少なく、次第にシュートへの意識が薄れていったように思います。日刊スポーツでは相変わらずセルジオ越後がサウジと比較してこの点を舌鋒鋭く批判しています。この試合に限って言えばその通りです。
一方、長期的なチーム作りのことを考えると「きっちり回して崩す」というベースを築く段階にある今、攻めに関してこういう結果になるのは仕方ないかと思います。
心配なのは守備です。CBが心配だというのはこれまで再三書いてきたのですが、ここまでは鈴木との関係で上手く守れていました。しかしこの試合ではCBと相手FWが一対一になる場面を再三作られ失点しました。サウジのような力のあるチーム相手に個人での守りをどうしていくか。強さの中澤、速さの坪井、クレバーさの阿部、いずれも一長一短です*1。相手に応じて組み合わせを変えるといったことも今後は必要になってくるでしょう。

*1:浦和の田中(マ)は嫌いなタイプなので選択肢に入れません。