2040年、出生率1.75 結婚・出産の希望かなえば(asahi.com)

 従来の人口推計とは別に、少子化対策などの効果があがって出生率が改善することを見込んだ将来人口の試算について厚生労働省は18日、出生率は2040年に最高で1.75まで回復するという前提で試算を行う方針を固めた。

 結婚を望む女性がほぼ全員結婚できるなど、国民の結婚や出産に関する希望が完全に満たされたことを想定した。だが、現実に出生率がそこまで改善するとは考えにくいため、出生率が1.4から1.6までしか回復しないケースを含め、4パターンの試算をする。19日に開く社会保障審議会の特別部会で提案する。

 昨年末に公表された人口推計では、40年の出生率は1.25にとどまるとの見通しだ。人口推計は過去の傾向を統計的に将来に延長したもので、今後の少子化対策の影響などは考慮されない。社会の取り組みにより出生率が改善した場合の人口見通しも示すことで、少子化対策への政策論議を盛り上げるのがねらいだ。

 人口推計の見通しでは、1990年生まれの女性は50歳になる2040年までに76.5%しか結婚せず、夫婦が生む子どもの数は平均1.7人にとどまる。しかし、政府の調査では18〜34歳の未婚女性の9割は結婚を望んでおり、夫婦が望む子ども数も2.11人だ。こうした希望が完全に満たされると、40年の出生率は1.75まで向上する。

イイよね、「前向き」って。