銀閣寺に銀箔「なかった」 寺調査、「価値変わらず」(asahi.com)

 世界遺産銀閣寺(慈照寺京都市左京区)境内にある国宝の銀閣(観音殿)の外壁は、室町時代の創建時から銀箔(ぎんぱく)が張られていなかったことが同寺の調査でわかった。銀箔が張られていたのではないかとの俗説を退けるもので、坂根孝慈執事長は「わび、さびの銀閣として定着しているので、銀箔が張られていなかったと証明されても、価値は変わりません」と話している。

 今年中に銀閣の屋根などの修理に取りかかるのに先立ち、奈良文化財研究所(奈良市)に調査を依頼。風雨にさらされにくく、これまでの修理の際にも手がつかなかったとみられる2階の外壁から試料を取りX線元素分析などをしたが、銀の成分は検出されなかった。

 銀閣は1489年、足利義政が祖父義満の金閣にならい造営を始め、死後に完成したこけらぶき2層の建築。漆塗りの外壁に池の反射光が映って輝く姿から銀閣と呼ばれるようになったなどというのが通説だったが、漆は銀箔を張る時の下地に使われることがあるため、漆の上に銀箔が張られていたのではないかとする説もあった。

……何をいまさら。っていうかコレ、証明されていなかったのか?