フットボールと政治的なモノ
【パリ福井聡】パリで２３日夜に行われた欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）杯のパリ・サンジェルマン（仏）対ハポエル・テルアビブ（イスラエル）の試合後、黒人警官が多数のサポーターに襲われた男性を守ろうとして発砲し１人を射殺、１人に重傷を負わせた。サポーターらが警官に「汚い黒人野郎」と叫ぶなど、差別発言と暴力に反応した結果とみられている。
仏検察などによると、ユダヤ系仏人４人がサンジェルマンのサポーター約１００人に囲まれ、うち１人が攻撃され、私服の黒人警官が催涙ガス弾で威嚇しながら守ろうとしたが殴られ、「汚いユダヤ野郎」「汚い黒人野郎」とののしられた後に発砲した。
現場に居合わせたレクスプレス誌記者によると、サポーターらは「フランスはフランス人のために」などと叫びながら黒人警官に突進し、その後発砲が起きたという。
警察はサポーター５人を人種差別とユダヤ人侮辱容疑で拘束した。警官労組は黒人警官の正当防衛を主張している。
パリ・サンジェルマンのサポーターには、チームの本拠地にちなんで「ブローニュ・カップ」と呼ばれる極右的集団がおり、数人が警察から観戦禁止処分を受けている。
今のところ日本ではサポーターと政治的な何者かの結びつきを示唆するような事件・行動は無いように見受けられます。もっとも、私の知らないところで起きているのかも知れませんが。
欧州では人種差別に関する問題は本当に酷いと聞きます。Jリーグはそういうものとは縁遠いリーグでありたい。
【ドーハ24日時事】アジア・サッカー連盟（AFC）関係者は当地で24日、国際サッカー連盟（FIFA）から国際大会への出場停止処分を受けたイランについて、「FIFAの処分でアジア大会への出場はできない。これが最終決定になる」と明言し、3連覇が懸かっていた男子サッカーの出場が不可能になったことを明らかにした。
イランは1998年バンコク大会、2002年釜山大会を連覇した強豪。今大会は2次リーグD組で出場の予定だった。同F組の日本にとっては金メダルへ追い風になる。
FIFAは22日の緊急会議で、イラン・サッカー協会の独立性を同政府が侵害しているとして同協会に処分を科していた。この結果、アジア大会男子サッカーは出場を辞退したトルクメニスタン、イエメンに続き、3カ国がプレーしないことになった。
五輪予選もダメだろう。昨今のイランを巡る情勢と無縁ではないハズ。政治的な何者かのにおいがプンプン。
