ダバディ、立候補

今、朝日新聞の朝刊読んでいるんですけどね。
ダバディ、立候補するらしいですよ、JFAの次期会長に。「ブログで宣言した」って言っているので行ってみたら結構前からこの件については書いていたみたいです。意見としては極々オーソドックスなものですが、朝日の記事から拾い読み。

トルシエの下で通訳(本人は「パーソナル・アシスタント」と言っています)として2002年の代表を見ていたときのことと、現状に関する懸念。

 私と監督は、協会やスポンサー、テレビ局などと衝突を繰り返しながら、代表の環境改善に取り組んだ。選手のコンディションより広告効果を優先させるスポンサーに監督が怒り、私を残して席を立ったこともある。アイドルを出演させて試合放送を盛り上げたいと言う民放関係者には「そんなものはサッカー文化の発展を阻害する」と言った。
 見えたのは、商業主義という毒が日本サッカーを害していく様子と、強まる川淵会長の威光を恐れて批判を自粛していく関係者の姿だった。ジーコの4年間に、その傾向はさらに強まったように見える。Jリーグを創設した会長の功績は偉大だが、同じ人が権力のトップに座り続ける現状はやはり良くない。

今回のワールドカップでも目に余る放送は多々見受けられました。日テレとか日テレとか。他もあまりよいとは言えませんでしたが。試合以外で、例えばワイドショーで何を言ってもいいから(イヤ、本当は良くないんだけれども)せめて中継はきちんとやって欲しい。アルゼンチン−SCGのような中継はもう見たくありません。この件については私とてサッカーというコンテンツを消費する側にいるわけですから、くだらないものは消費=視聴しなかったり批判したりして、作り手に消費者のニーズを伝えていく必要があると思います。ま、伝わらないんでしょうが。

川淵についてですが、確かにJリーグ立ち上げに関する功績は大きいし、今でも様々な影響力を諸方面に発揮しているのでしょう。が、やはり惨敗の責任をとらずに平然としているのは組織のトップとして褒められた態度ではありません。捲土重来を期するというのであれば、何も会長でなくてもできることはいっぱいあると思いますけどね。逆に裏方としてやり直すぐらいの覚悟を見せて欲しいですね。ま、裏方としても居て欲しくないですけれど。

記事では他にも3つのことを提言しています。

  1. JリーグとKリーグの統一。アウェー戦を多く経験させるため。
  2. 試合放送を変える。サッカー文化の向上に寄与する企画に今以上に協力する。
  3. 栄養学や筋力トレーニングのプログラムの本格導入。

1.は正直どうだろうと思いますが、2.は是非やっていただきたい。ダバディが批判するタレント出演番組ですが「やべっちFC」の「ココが巧!」のコーナーは分かりやすい。ああいうのを増やしてもらいたい。「ミーハーサッカースーパーサッカー」は映像は多いが叫んだりため息ついたりするだけなのでダメ。3.は、遅れているんですかね、日本は。私が本館で書いた「ジーコの言う「体格」」に関する具体的な取り組みというところでしょうか。

ここんところ私が気になっている「協会とマスコミ・スポンサーの関係」。マスコミ・スポンサーの存在というのは功罪相半ば、という一般論で止まっていてはこれまでと一緒。スポンサーの意向一つで意図の見えない親善試合が積み重ねられてゆく、Jビレッジの売店売り上げのために直前合宿が騒々しい雰囲気の中で行われる、テレビ局のねじ込みで酷暑の中デイマッチが2試合続く…。まずは明石家さんま、オマエもファンならサッカーの仕事は二度と受けるな!チケットぐらい自分で買えアホンダラ!