Match28・27・29・30

Group F
日本0−0クロアチア
またしても勝てる試合を落としました。今までにないほど積極的にミドルを打った中田をはじめ、前半は攻撃はまずまずだったものの、中盤・最終ラインがクロアチアの選手を自由にさせすぎ。福西は体を寄せすぎ何度も前を向かれていました。さらに宮本がこれまた今までにないほど不安定。宇都宮徹壱さんも書いている(ココの1ページ目)ように入場の時からものすごい形相で心配していたのですが、22分にPKを献上。しかしこれを川口がビッグセーブで防ぎました。この後の時間帯からクロアチアのペースが落ち始め、後半に入っても中盤でボールは回せるもののチャンスはほとんど作れませんでした。受け手は足下でもらおうとする、出し手はスペースへのボールを狙う、という具合に考えがかみ合っていませんでした。クロアチアもカウンターから決定的な場面を生んだものの、1戦目よりも高いラインを保ちまた素晴らしい体の張り方をしていたDFと稲本・中田が何とかしのぎました。
失ったものは大変に大きい。まずは勝ち点2。あくまで比較の問題ですが、ここで勝てば精神的に随分楽にブラジル戦に臨めたはずです。「ブラジル相手に2点差勝利、オーストラリアが引き分け以下」という極めて難しい状況に追い込まれました。次に宮本。確かにバックアップメンバーの問題はありますが、たとえ宮本と同じポジションをやれる人間を用意していたところで代わりにはならなかったでしょう。彼はこのチームのキャプテンなのですから。おそらく中田がマークを付けることになると思いますが、DFラインとの意見のすり合わせが上手くいくか非常に心配です。
しかし、ここまで追い込まれてしまったのですからもうやることは一つ。たとえどんな結果に終わっても良いので、相手云々ではなく自分たちのサッカーをして欲しい。恐れることなくボールをつなぎ、全員で攻め抜こう。ヘンに失点を心配して3バックにするより、4-4-2でミラーゲームを挑んで死ぬ気で行こうじゃないか。昨日も局地戦ではファイト出来ていた。攻撃でも積極的に行って欲しい。ヘンに引き分けを狙いに行くよりこの方がマシかも知れません。
第3戦*1、ボロ負けしても自分たちが納得できる試合をしてくれれば私は満足です。でも、ブラジルに勝てば、たとえグループを突破できなくてもむちゃくちゃかっこいいじゃないか。今度こそブンブンぶっ飛んで欲しい。

Group F
ブラジル2−0オーストラリア
【寸評】
またしても前評判とはほど遠い出来ながらブラジルが地力を見せつけた。リーグ戦の疲れとケガ明けであることから動きの重い何人かの選手と対照的に交代で入った選手がチームを活性化させた。危ない場面もあったが、とにかく(日本にとっても最高の結果である)2連勝を収めた。グループリーグ突破を決めたので3戦目にはそうした選手が出場する可能性が高く、日本にとってはより厳しい戦いになるだろう。

Group G
フランス1−1韓国

Group G
スイス2−0
【寸評】
スイスが危なげない試合運びで貴重な勝ち点3を手に入れた。組織的な守備と豊富な運動量でスイスがトーゴを圧倒。1点目は教本通りのクロスからの得点の取り方。2点目を挙げたことも3戦目に向けて大きい。トーゴは縦に抜けるスピードは素晴らしかったがフィニッシュに精度を欠いた。

*1:「最終戦」ではない、断じて。