佐藤泰志『海炭市叙景』

海炭市叙景 (小学館文庫)

海炭市叙景 (小学館文庫)

昨年末に観た映画の原作。
小説には18のエピソードが収められ、そのうちのいくつかを下敷きに映画が作られているようです。また、続編が構想されており、冬・春を中心にした本作に続いて夏・秋の物語になるはずだったようです。
この辺の知識を入れてから映画を観れば、もっと味わい深いものになったかもな、と思います。それでも十分味わい深かったのですが。そして、続編を読んでみたいな、読んでみたかったな、とも思います。
川本三郎の解説の一言に尽きるでしょう、「冷たくて温かい」。