代表v.s.オマーン戦

まずはドローという結果について。当面のライバルの勝ち点を削ったのですから悪い結果ではないと思います。試合展開としても、良い入り方をしてペースをつかみつつあったところを相手に最初のチャンスを決められたということで多少アンラッキーな面があったし、おまけにPKまで与えているのですから、これで勝ち点を拾ったということはプラスに考えて良いのではないでしょうか。
試合のディテールについて。前節に続いてオマーンの守備には組織もヘチマもなかったのですが、若干変わっていたのはロングボールの使い方。日本の両サイドバックが高めに位置してできた裏のスペースに蹴ってきて、これに中央の選手が引っ張り出されて、という形が多かったように思います。失点の場面も田中（マ）が左サイドに引っ張り出されてやや軽率なファウルを犯してFKを与えてしまった。その前の時間帯にも同じように空いた右サイドで中村（俊）が多分自陣でのチーム最初のファウルをしているはずです。だから、相手の攻めが形になり始めて早々の失点だったわけで、やはりアンラッキーだったなと思います。
そのあとの攻めは単調になりましたね。DFラインの裏を狙うのはもちろん良いのですが、真ん中からが多すぎた。もっと両サイドを使うか、トップにくさびを入れてラインにギャップを作ってから裏を狙うのが効果的だったと思います。体は大きくはないですが玉田は背負って受けて時間を作るプレーは非常に上手いので、彼に当ててからという攻めがもう少しあっても良かったのではないでしょうか。
PKを与えてしまった場面について。この時間帯、同点に追いつかれた相手が前がかりになって、セカンドボールが拾えない状況になっていました。こういうときには中途半端なプレーは御法度なのですが駒野よ…。彼がクリアを相手に当ててしまいエリア内にこぼれてきたボールですから、ファウルをしてしまった田中（マ）だけの責任ではないかなと思います。しかし楢崎はよく止めてくれました。今日のピカイチ君だな。
駒野・田中（マ）以上にイマイチ君だったのが内田。飛び出していくタイミング、受けた後のプレーの選択が悪すぎる。後半持ち直しましたが、貢献度は低い。
イマイチ君といえばベンチ。40分ぐらいから全体が間延びして、そのスペースを使われ速攻を受けることが多くなりました。ここで中盤の真ん中の選手を代えていればもう少し楽に試合を終えられたかなと思います。10人だったので代えづらいというのは分かりますが、長谷部を最後まで残しておくというのはちょっと分からん。
あと、後半の途中、相手ゴール前で何か揉めていたようですが忘れました。ああいう愚行には弁解の余地は何一つないし、ただただチームに迷惑を掛けるだけ。弁護する気にはなれないし、本人だってそんなこと望んでいないでしょう。是非とも「結果」で挽回してもらいたい。