新美南吉『童話集 ごんぎつね・最後の胡弓ひき ほか十四編』

「ごんぎつね」と聞いて「ああ」と思い出さない人はいないのではないでしょうか。宮沢賢治が「世界全て」をモチーフにしているのに対し、新美南吉の作品は、一貫して「人間そのもの」を扱うことに特徴があるように思います。わかりやすさという点ではこちらの方かな。
「空気入れ」、イイです。子どもの頃に感じた「いたずらや失敗をしてそれがばれるまでの気まずさ」を思い出しました。