成田龍一『大正デモクラシー シリーズ日本近現代史〈4〉』

大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書)

大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書)

日露戦争後から満州事変前までのいわゆる「大正デモクラシー」について、運動の実態と帝国主義植民地主義との関連から叙述した一冊。「おわりに」でも似たようなことが書かれているのですが、「全てが満州事変の勃発によってうやむやにされた」というのが大正期に対する私の印象です。そうした時代の実像を、分かりやすく描いてくれています。内容とは関係ないですが、中三の時、文化祭でクラスで作った壁画の下絵に使った絵が収録されていて、昔を思い出してしまいました。