6者協議再開「2月6日、排除せず」 ヒル次官補(asahi.com)

 北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補は20日来日し、協議を2月6日に再開するとのロシアの通信社の報道について「(選択肢として)排除しない」と述べた。ヒル氏は21日に北京を訪れる予定で、議長国・中国の首席代表、武大偉(ウー・ターウェイ)外務次官らと会談し、再開に向けた最終的な調整に入るとみられる。

 ヒル氏は都内で日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長と会談。その後の共同記者会見で見通しなどを語った。

 ロシアのインタファクス通信は19日、外交筋の話として6者協議は2月上旬に再開される可能性が高く、6日の再開が「有力」と北京発で伝えていた。ヒル氏は、具体的な期日の調整は中国次第だとしながらも、再開の時期が近づいていることを示唆した。

 ベルリンで18日まで3日間にわたって開いた米朝協議を受けて、ヒル氏は旧正月(2月18日)までに次回の6者協議を開く希望を表明していた。

 また、米国による事実上の金融制裁をめぐる協議については「日程と場所を決めるのは難しくはない。うまくいくと確信している」と話した。

 佐々江氏はヒル氏からベルリンでの協議内容の報告を受け、「願わくば次回協議の良い基礎となることを期待したい」と語った。