人の話聞いてんのかコラ

同じ話を聞いていて、何でこんなに違うのか。

 コンサドーレ札幌柳下正明監督(46)が「オシム流」で選手に苦言を呈した。16日の札幌・宮の沢での練習後の記者会見で、報道陣から天皇杯の千葉戦(1−0)で活躍した選手の動きを問われると「根本的に大事なことができていないから、変わらない。たまたまいいプレーをしただけ。九九ができない人間は方程式は解けない」と辛口で説明した。

 15日のアジア杯予選・日本−サウジアラビア戦を札幌ドームで観戦。「1人1人のアイデアで崩していたが、できていないところもあった」と、こちらもやや辛口で振り返り「札幌の選手ができないのは当たり前だが選手は認めていない。鼻をへし折ってやろうと思ったけど、小学生のように『いいよ』『いいよ』と言ったほうがいいのかも」と“檄辛”を連発した。

 柳下監督が日本代表の戦いを見て、選手への教育方針をちょっぴり見直した。コンサドーレ札幌は16日、宮の沢で練習。15日のアジアカップ予選・日本代表―サウジアラビア戦を観戦した柳下正明監督(46)は「代表の選手でもおかしい動き方をする選手もいた。札幌も仕方ないのかなと思った…、というか思うようにしたよ」と苦笑い。冗談を交えて、“うるさ型”からの微修正を宣言した。

 「例えば、若い選手がいいプレーしたら伸びた鼻をへし折っていたんだけど『イイよ、イイよ』と褒めた方がいいのかもしれない」と柳下監督。札幌の選手は代表と比べて技術面で差があり、精神的にも未熟。だからこそ、指導法にも試行錯誤の必要性を説いた。だが一方で「『イイよ、イイよ』と言われないといいプレーできないのは、プロとして考えられないことなんだけどねえ」と苦言も。選手に精神的な成熟を求めた。

 試合の感想について「札幌でのさい配の参考にはならないよ。代表には一人一人のアイデアで勝負する選手がいるからね。それよりVIP席の近くで疲れたよ」と肩をすくめた指揮官。次の相手は今季1勝2敗と苦手にしているアウエーでの水戸戦。コンサはサッカーだけでなく、心の強さをも見せることができるか。

同じ人間の談話を聞いて、かたや「選手への苦言」と取り、こなた「指導方針の軟化」と取る。相手の意図をちゃんと理解していない証拠だな。きっとどっちも間違ってるんだろう。読書感想文じゃあるまいし、「自由な発想」でものを書くな。