勘違いかよ

この間帰省したときに、前から気になっていたことを父親に聞いてみました。
私の名前は、かなり珍しい読みをするので、初対面の人にはまず正しく呼んでもらえることはありません。なぜこの字をそう読むのかについては、「江戸末期のある人物からとった」と子供の頃から聞かされてきました。ところが何年か前に「何かおかしい」ということに気付いたのです。

「その人物は司馬遼太郎の『翔ぶが如く』に出てくる。警視庁の創設に務めた人物だ」とも聞かされていたので読み直してみると、確かに同じ音が含まれているものの聞いていた名前ではないし、使われている文字も違う(姓は同じ)。で、もう一度よく調べてみると「ある人物」は『翔ぶが如く』に出てくる人物とは全くの別人であることが判明。

どうやら私に名前を付ける段階で父が勘違いをしていたようです。このことを問い質してみると、「ただ音をとっただけなのだから良いではないか」。…そりゃそうだが、これでもし「○○のようになって欲しい」とかの願がかけられていたら大変だったぞ。かたや薩摩藩士で警視庁の創設者、こなた江戸開城の際に腹を切った幕臣なんだから。