いまさら『ロード・オブ・ザ・リング』

新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)

新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)

映画ではありません。原作『指輪物語』を読んでいます。今、アラゴルンが「死者の道」を通り抜け、ガンダルフがフロドの消息を知ったあたりです。
私はたいてい映画を見てから原作を読みます。原作読んでいる時にイメージしていた登場人物が、映画だとあんな俳優でがっかり、というのがイヤだからです。この作品についてはテレビで『王の帰還』の最後30分ぐらいを見ました。だから登場人物の姿と結末だけを知っているという状態で読み始めました。
映画では子供みたいに見えていたホビットですが、「ホビット年齢」で成年かもしくはそれに近いんですね*1。でも原作ではかなり子供っぽいところを残したキャラクターとして描かれており、その意味では映画の描写もはまっているのかも知れません。このホビットの明るさが物語の良いアクセントになっていて、暗くなりがちなストーリーにメリハリを与えています。私はファンタジー物はあまり詳しくはないしFF・DQシリーズもやらないのですが、それらの雛形になっている名作であることはよく分かります。
映画の結末を知っているので「さぁ、フロドは、指輪はどうなってしまうのか?」という高揚感は全くありませんが、それでも先が楽しみです。もっとも原作者自身が『旅の仲間』の最後で指輪が処分されることをばらしちゃっていますが(苦笑

あっ、「はまぞう」使っていて気付きました。10巻『追補編』買ってねぇ。

*1:原作では、ホビットは33歳で成年を迎えるという設定になっていて、旅を始める時フロドは50歳前後、ペレグリンピピン)は29歳ということになっています。彼ら「ビール呑みたい」とか言ってますし(笑